〜 バンドの録音の場合の使用例 〜バンドの録音の場合、いろいろな方法があるかと思いますがいくつかサンプルを紹介させていただきます。
◯その1
バンド全員が#6st に入り一緒に演奏する。ベースやシンセ類はライン録音、ギターアンプは#2ブースに入れて鳴らす。そしてヴォーカルは#1ブースで歌う。ピアノがある場合には隣の#5stも同時使用できます。
◎メリット メンバー全員が同時に演奏することによって、バンドの音として一体感がでる(これを称してグルーヴとも言う)。しかも音のカブリがなくクリアに録音できる。各パートも個別に録音できるので部分的な修正も可能。ウチとしては一番お薦めな方法です。
●デメリット スタジオに入るメンバーはヘッドフォンでモニターしなければならないので、ある程度の慣れが必要。長時間になると耳が疲れる(ドラムはつらいよ)。
◯その2
楽器同士のカブリを恐れずにメンバー全員が同じ部屋(6st)に入り同時に演奏する。
◎メリット いつものスタジオでの練習と同じ環境で演奏できるのでリラックスしてプレイできる。これは非常に重要なことで、いくら奇麗な音質で録音できてもプレイが良くなければ意味がないのです。一体感重視のジャズのバンドなどでは有効です。
●デメリット 楽器間のカブリが多く、後から細かい修正などができない。特にピアノはドラムに比べて音量が小さいので、音量の大きなタイプのドラムと一緒ではクリアに録音するのはほとんど不可能。
◯その3
全てのパートを個別に録音。
◎メリット 有名スタジオミュージシャンのように、同時に集まることのできない多忙なミュージシャン向き。時間も(=費用も)かかるが個々のプレイを追求できる。
●デメリット 非常に高度な演奏力を必要とされる割には、つまらない仕上がりになることが多く、バンドの方には全くお勧めできない。
〜 お見積り 〜◯ よく「ウチのバンドは初めて録音するんだけど、だいたいどのくらい費用がかかるの?」といったご相談を受けますが、こちらとしても答えに困ってしまう質問です。なぜならそのバンドの編成や状態、また録音方法によってかなりの違いがあるからです。
◯ 過去の仕事の中には、ほとんどの曲をテイク1かテイク2でOK、一度もプレイバックせずに録り続けた方もいらっしゃいました。この場合だと曲数の割にかかった時間は非常に少なくて済みました。しかし中には一曲録音しては、プレイバック、ダメ出し、打ち合わせ、そして休憩を繰り返す方もいらっしゃいます。当然ですが3分の曲を演奏するのと、3分の曲を聞くのでは同じ3分間が必要です。次から次へとプレイするのが良いのか、慎重にテイクを選びながらプレイするのが良いのか、どちらの方法が良いのかはお客様がご自身で判断される問題なのでこちらは何とも答えられません。
◯「初めての録音でできるだけ料金を安くあげたい」とおっしゃるのであれば、今以上にリハの回数を増やして、バンドがすぐにOKテイクを出せるような状態にしてから録音することをお薦めします。また実力以上を期待せずに現状での妥協点を早く見つけるようにするのも重要ではないかと思われます。
◯ 例えばドラム、ベース、ギター、ピアノ、という編成のバンドを録音するとするなら、こちらとして絶対的に必要な時間はセッティング、サウンドチェック、そして撤収というものだけで、約60分程度必要となります。ですから実質の録音時間+約60分をお考えいただけると解り易いかと思われます。
◯必要以上に多くの時間スタジオ予約をされる方がいらっしゃいますが、実際はバンド録りのときだけスタジオを使って、残りのヴォーカル録音はブースだけで済んでしまい予約したスタジオ時間が無駄になってしまう場合があります。スタジオを必要とする時間(=ドラムやピアノを録音する時間)と、ブースだけの時間(ウワモノ楽器やヴォーカルなど)を別にすると効率良く使うことができます。